仕組まれた縁組 / 子爵の誘惑 エリザベス・ロールズ
この2冊は関連作らしいので、順番に読みました。 「仕組まれた縁組」は、双子の姉妹の1人で盲目の女性がヒロインという珍しい設定。ヒーローはそうとは知らずに結婚するのだけれど、美人で性格も良い彼女に首ったけ。便宜的な結婚をしたつもりがいつの間にかお互いに恋してたというシアワセな展開です。しかし、誤解ですれ違ってしまったり、2人の仲を裂こうとする親戚が良からぬことを企んだりして、一筋縄ではいかず面白いです。ストーリーの運びもうまいし、ヒーローのヒロインへの惚れ込み具合が読んでいて楽しいです。 「子爵の誘惑」のヒーローも、「仕組まれた~」のヒーローと似たような感じで、愛なんて面倒くさいものはいらないと、家柄の良い女性を適当に選んで便宜結婚しようと考えています。そんな彼が、ヒロインに出会った途端に恋しちゃって、彼女のことばかり考えるようになり、気づけばふらふらと彼女に会いに行っていたりと、自覚がないまますっかり恋に溺れているヒーローがとても面白かったです。恋する男性の気持ちがうまく描かれていて良かったです。 この作家さんは良いですね。ベタなロマンスだけど、きれいにまとまっていて読みやすいです。ハーレクイン・ヒストリカルの中ではかなり面白いほうだと思います。