L0VE DRUNK

ロマンス小説の感想

2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

瑠璃色のドレスをまとって ジョアンナ・リンジー

華麗なるマロリー一族シリーズ5作目。 マロリー一族の中では比較的普通の人、デレクが主人公ですがとても面白かったです。ヒロインのケルシーはこのシリーズでは珍しく従順で健気なタイプで、デレクも若くて純情なので、この2人のロマンスがとても初々しく…

眠らない街で恋をして エリン・マッカーシー

Vegas Vampires シリーズ1作目。 笑えるヴァンパイアものです。会話は気が利いてて面白いけれど、ストーリーがいまいちでした。ヒロインは検事補ですが、その設定が特に活かされていませんでした。ヒーローはカジノホテルのオーナーで、ヴァンパイアの大統…

愛とぬくもりにつつまれて マヤ・バンクス

Colters' Legacy シリーズ2作目。 前作の「罪深き愛につつまれて」は読んでいません。(実はだいぶ前に古本を購入して積読書になっている。)2作目のほうが3兄弟の職業にバリエーションがあって面白そうなのでこちらを先に読むことにしました。 まあ、こ…

氷のプリンセスに口づけを / 悲しい罠 スーザン・ブロックマン

スーザン・ブロックマンはロマンス小説にハマるきっかけになった作家です。Troubleshooters シリーズは大のお気に入り。普段ハーレクインは短くて物足りない気がしてあまり読まないのですが、「危険を愛する男たち」のシリーズは全部読みました。ノンシリー…

星降る夜に、だれかが ビヴァリー・バートン

ハーレクインで人気のビヴァリー・バートンの長編ロマンティック・サスペンス。 15年前に冤罪で刑務所に入れられたヒーローが出所して故郷に戻り真犯人を暴くというお話で、なかなか面白かったです。スキャンダラスな過去のある上流階級の一族の人間関係がド…

恋のめまい エロイザ・ジェームズ

Essex Sisters シリーズ4作目。 シリーズ最終作ということで作者さんも張り切って書いたのでしょうか。いつにも増して登場人物てんこ盛りです。姉妹のお目付け役、グリセルダの恋愛も描かれていて、最早、誰が主役かもよくわからなくなっています。みんなで…

乙女の祈りに忠誠を パメラ・クレア

MacKinnon's Rangers シリーズ2作目。 前作「タータンの戦士にくちづけを」と同様に、今作も一気読みの面白さでした。フレンチ・インディアン戦争というロマンス小説では珍しい題材を扱っているけれど、ロマンスにうまく史実を盛り込んでいて難解な部分はな…

愛は後悔しない シャノン・K・ブッチャー

Delta Force シリーズ1作目。 裏表紙のあらすじから割と骨太なサスペンスかと思いましたが読んでみたら違い、思ったよりロマンスは甘くサスペンスはぬるい作品でした。ルーシー・モンローのサスペンスみたいな感じかな。核兵器とかテロリストとか壮大な話の…

魔女が愛した王子 トレイシー・マクニッシュ

ちょっとだけゴシック風味ですが、そんなにおどろおどろしい感じではありませんでした。ストーリー自体は特別良く出来ているとは言えないけれど、全体を通して独特の雰囲気があり、登場人物はみんな個性的で、分厚いけど苦も無く最後まで読めました。ヒーロ…

悪魔公爵の子 ジョージェット・ヘイヤー

The Alistair Trilogy 2作目。 最初のほうに主人公の親戚がたくさん出てきたので、登場人物を把握するのにちょっと手間取りました。(前作の「愛の陰影」を読まずにいきなりこの作品を読んだからかも?)でもメアリーが妹の身代わりになるあたりからどんど…

不埒な公爵のキスの作法 ローラ・リー・ガーク

The Girl-Bachelor Chronicles 2作目。 3作目を先に読みましたが順不同でも問題ない内容でした。借金まみれの公爵と財産を相続して大金持ちになったお針子のロマンスです。予想通りの展開ではあるけれど読みやすく楽しい作品でした。こういう内容だと嘘が…

黄昏にほほを寄せて リサ・クレイパス

*1" title="黄昏にほほを寄せて *2" class="asin" /> The Hathaways シリーズ3作目。 今作は孤独な成り上がり者のホテリアー、ハリーが主人公で、この作者の定番といえる内容でしたがとても面白かったです。リサ・クレイパスの描くヒーローは、どんなにワル…

復讐はかぎりなく甘く ローラ・リー

Elite Ops シリーズ3作目。 ローラ・リーは1作目の「禁じられた熱情」が傑作で、夫は任務中に死んだと思っている妻の元へ別人として戻って来たヒーロー、そして妻がまだ死んだ夫を想っていると知って、過去の自分に嫉妬するというシュールな展開がとにかく…

嫌いだけど大好きなあなた ジュリー・ジェームズ

ジュリー・ジェームズは弁護士もののロマンスを書いている作家で、この作品がデビュー作とのことです。 人気俳優と女性弁護士のロマンスです。著者は元弁護士らしいので、ヒロインが法廷で弁護するシーンなんかも描かれていてデキル女という感じがしました。…

愛といつわりの誓い トレイシー・アン・ウォレン

The Trap Trilogy 2作目。 前作「あやまちは愛」に出ていた、とんでもなく身勝手な双子の姉が今作のヒロインです。これほど性格の悪いヒロインもそうそういないんじゃないかという強烈なキャラクターでしたが、意外と楽しく読めました。物語の前半はヒロイ…

愛のカーテンコールを / 最高の贈り物 リサ・クレイパス

Capital Theatreシリーズ2作目。親に無理やり年寄りの貴族と結婚させられそうになったヒロインが、結婚から逃れるために俳優とスキャンダルを起こそうとします。2人の恋物語にローガンの出生の秘密なんかも絡めて、うまくストーリーを展開してます。脇役の…

大富豪ダニエルの誤算 ヴィクトリア・アレクサンダー

Last man standing シリーズ3作目。 このシリーズの1、2作目はだいぶ前に読んだので、あまり細かい内容は覚えていませんが、軽い感じのコメディだったと思います。3作目のこの作品は、親が決めた結婚相手を探るためお互いに別人になりすまして出会った二…

菫色の空へ クレスリー・コール

The Immortals After Dark シリーズ5作目。 今作のヒロインは強迫神経症で数学オタクという面白い設定です。そして魔導師のところまで車で2人で旅していくロードムービー的な展開で、道中の2人の掛け合いが面白かったです。これでシリーズ5作目ですが作…

愛にふれた侯爵 リズ・カーライル

Fraternitasシリーズ1作目。 主人公の侯爵はサイキックで秘密結社に属していて、殺人事件の容疑者にされてしまったヒロインを助けます。結構凝った設定ですが、殺人事件自体は割と普通で、それよりも自分の"力"に悩む侯爵とヒロインの関係が読みどころだと…

鏡のなかの魔女 / 幻の花嫁 クレスリー・コール

The Immortals After Dark シリーズ3作目と4作目 鏡の中の魔女 シリーズ4作目まで読みましたが、これが話の出来は一番良かったと思います。魔女たちの争いにマリアの死、その他色んな要素がうまく絡み合ってとても面白いストーリーになっていました。気が…

注文された花婿 ローリー・ロビンソン

ローリー・ロビンソンは主にウエスタン・ロマンスを書いている作家のようです。 本書は著者の2作目だそうで、ストーリーが少し稚拙な感じがしました。ジェイスは妻と子供の死にひどく打ちのめされていたのに、あっさり乗り越えてペニーに恋してしまうし、ペ…