L0VE DRUNK

ロマンス小説の感想

2011-01-01から1年間の記事一覧

英国レディの恋の作法 キャンディス・キャンプ

Willowmere 3部作の1作目 ハーレクイン社以外の出版社から刊行されてもいつもどおりのキャンディス・キャンプ作品という感じで、ソツなく面白いんだけど傑作というほどではないかなあ。シリーズの最初の作品で登場人物が多く、四姉妹&三兄弟にその他の親…

事件記者ソフィ 贖罪の逃亡 パメラ・クレア

I-Team シリーズ3作目 このシリーズは読みたかったから続きが出てうれしいなあ。パメラ・クレアはヒストリカルも良いけど、こっちの事件記者のシリーズもとても面白くて好きです。 プロローグからヒーローがすごく素敵で、ずっとヒロインのことを想っていた…

誘惑の仮面舞踏会 レニー・ベルナード

レニー・ベルナードのデビュー作にして代表作 R・ベルナードは前に「スターサファイアは夢にいざなう」って作品を読んだけど、特別官能的ってわけでもなく普通でした。(そして内容も特に面白くはなく普通だった。)それに比べるとこの「誘惑の~」はかなりH…

伯爵の求婚 グレース・バローズ

Duke's Obsession シリーズ1作目。 ヒロインがメイドというのは珍しい。伯爵の屋敷での日常生活が細かく描かれていて独特の雰囲気がある作品です。暑い夏の様子が鮮明に描写されていました。冷房のない時代だから冷たいレモネードでも飲まないとやってらん…

罪深き七つの夜に エヴァンジェリン・コリンズ

ロマンティック・タイムズの「最も革新的なヒストリカル・ロマンス」賞に選ばれたというエヴァンジェリン・コリンズの初邦訳作品。 この作品、確かにヒロインが娼婦というのは革新的でしょうけど、お話自体は本当にシンプルな純愛もので、これだけ捻りのない…

道化師と内気な花嫁 エリザベス・ホイト

Legend of the Four Soldiers シリーズ2作目 前作でも活躍していたヴェール子爵のお話です。戦争のPTSDに悩まされているけれど表面上は愉快にふるまっています。ヒロインにも何やら暗い過去があって、深刻な話になりそうなんだけどそうではなく、ユーモアが…

令嬢の危険な恋人 ローラ・リー

Elite Ops シリーズ4作目 前作「復讐はかぎりなく甘く」はサスペンスがダメダメでイマイチだった(と思う)ので、今作はどうかなあと思っていたのだけど、前作よりは遥かに良かったと思います。ヒロインは、一度"死んで"、整形して別人になった上に、さらに…

バッド・バッド・ボーイズ シャノン・マッケナ 他

シャノン・マッケナ、E・C・シーディ、ケイト・ノーブルの短編3作を収録したアンソロジー。 これはヴィレッジブックスの「キス・キス・キス」(Bad Boys Next Exit)の続編ですね。「キス~」は読んだけどS・マッケナ以外はあまり面白くなかったので、「バッ…

偽りのエンゲージ キャンディス・キャンプ

最近よく読んでいるキャンディス・キャンプの初期の作品。 これも面白かったです。ミステリーとロマンスのバランスが良くて最後まで退屈しませんでした。最初ヒロインのお屋敷に着いたとき人がいっぱいいて、登場人物多すぎ!と思ったけど、変人揃いでかなり…

愛は陽炎のごとく メレディス・デュラン

メレディス・デュランのデビュー作。 歴史に翻弄されたカップルの波瀾万丈ストーリーって感じですかね。ストーリーはよく出来ていると思ったけど、キャラクターがいまいちであまり共感できなかったなあ。前半、インドであれだけの困難をくぐり抜けてきたのに…

狙われた貴婦人 / 移り気なプレイボーイ キャンディス・キャンプ

A Little Town in Texas シリーズ C・キャンプのハーレクインの作品を古本屋で見つけたので買ってみました。最初「狙われた貴婦人」ってタイトルだからヒストリカルかと思ったんだけど、あらすじを見たら現代のお話でした。C・キャンプは現代ものはどうかな…

闇夜に口づけを プリンセスのためらい スーザン・ブロックマン

スーザン・ブロックマンのハーレクイン2冊。 トラブルシューターシリーズの新作はなかなか出ませんね。前作が出てからもう1年半くらいたつのに・・。なので古い作品で未読だったのを読んでみました。 「闇夜に口づけを」はサイコサスペンスとしてかなり面…

裸足の伯爵夫人 ときめきの宝石箱 キャンディス・キャンプ

キャンディス・キャンプの初期の作品を2冊読みました。 「裸足の伯爵夫人」は2001年に刊行されたC・キャンプの初邦訳作品です。最近の作品と比べると台詞が妙に慇懃に訳してあるんだけど、それがヒロインのすっとぼけた感じにマッチしていて笑えました。お…

鐘の音は恋のはじまり ジル・バーネット

訳者さんのあとがきによると「奥様は魔女」みたいな小説だそうです。 スコットランドの未熟な魔女がイングランドの冷たい公爵に恋するお話。心温まるストーリーではありましたが、結構な長編の割にはあまり深みを感じられなかったなあ。ヒロインはうまく魔法…

月明かりの下でキスを盗まれて エマ・ワイルズ

Notorious Bachelors シリーズ1作目 3部作を3→2→1という順番で読んでしまったけど、やっぱり3作目が一番面白かったかな。この作家さんは、ドラマティックに話を盛り上げるのではなく、お互いに相手に一筋なカップルのひたすら甘いロマンスを描くのが持…

気まぐれなワルツ 伯爵夫人の縁結び〈3〉 キャンディス・キャンプ

The Matchmakers シリーズ3作目。 先にシリーズの4作目を読んでしまったので、3作目はどうでも良くなってしまったのですが一応読んでみました。ベテラン作家なのでソツなく書かれていて、まあ面白かったです。ヒロインの人物造詣がいつも似た感じで、ちょ…

罪なき嘘の罪 ソフィー・ジョーダン

ソフィー・ジョーダンのデビュー作 これの続編の「許されざる契り」は以前読んだはずなんだけど内容をほとんど思い出せないなあ。あまり印象に残る作品ではなかったということですね。「罪なき嘘の罪」はこの作者のデビュー作ということで、展開が強引だなあ…

罪つくりな遺産 マデリン・ハンター

Seducersシリーズのスピンオフ。 この作品の続編の「罪つくりな淑女」は、ずっと前に読んだけれど私にはイマイチに思えたので、この「罪つくりな遺産」は長いこと積んだままになってました。でも今度新作も出るみたいだし、読んでみたら結構面白かったです。…

危険な駆け引き リンダ・ハワード

この前「熱い闇」を読んだら結構面白かったので、シリーズの他の作品も読んでみました。順番通りじゃないけどまあいいか。 マッケンジー家の養子のチャンスが主人公です。彼もパイロットなのね。海軍をやめて今はどこかよくわからない機関の諜報員をしている…

真珠は偽りの調べ アレクサンドラ・ホーキンス

Lords of Vice シリーズ1作目 この作者のデビュー作らしいです。二転三転してどこに転がって行くの?って感じのストーリーで退屈はしなかったです。展開がちょっと無理矢理っぽい気はしたけど。 ヒロインはすごい美女だけど、なぜかヤバ目の男性を惹きつけ…

美女とスパイ ジュリー・アン・ロング

Holt Sisters Trilogy 一作目。 この作家さんは、前に「誘惑のキス」(シリーズの3作目)を読んだことがあるけど、割と面白かったと思う。(だいぶ前だから内容はほとんど忘れてしまったけど。)それで今更だけど1作目のこの作品を読んでみたら、良かった…

光と闇のはざまで クレスリー・コール

大人気のローアシリーズ6作目。 このシリーズはいろんな種族が出てくるけど、今作はデーモンと魔導師のロマンスです。デーモンの王様のライドストロムは真面目な善のヒーローってことだけど、かなり獰猛で激しくて、叩いたり縛ったりと色々大変でした(笑)。…

令嬢は密かに好奇心を満たす エミリー・ブライアン

調べてみたら、この作者は以前はダイアナ・グロウという名前でドラマティックなロマンスを書いていて、軽めの楽しい作風のものをエミリー・ブライアンとして書いていたけれど、出版社が変わってまたペンネームを変えて今ではMia Marloweという名前で書いてい…

冬の公爵の愛を手に ヴィクトリア・ダール

Huntington シリーズ2作目 前作「ひめやかな純真」よりはこちらのほうがキャラクターに好感が持てて良かったです。崖っぷちに立たされ捨て身になっているヒロインの大胆な行動が面白かった。 ヒロインには何やら暗い過去があり、ヒーローも若い頃に苦い経験…

魔女の目覚め デボラ・ハークネス

All Souls Trilogyの1作目。続きはまだ原書も出ていない2011年の最新作。 この作品の原書がトワイライトmeetsダ・ヴィンチ・コードみたいな小説だと評されているのをどこかで見たけど、まさにそんな感じでした。(私はトワイライトも好きだしダン・ブラウン…

その瞳が輝くとき ジュディス・マクノート

「あなたの心につづく道」に出てきたジョーダンとアレックスのお話。 とても面白かったです。笑えるし切ないしロマンティックで心温まるお話でした。ヒロインのアレックスは、少女ポリアンナのように純真で健気で、ひねくれた公爵がだんだん彼女に心を開いて…

偽れない愛 リサ・クレイパス

Vallerands シリーズ1作目。 リサ・クレイパスの既刊で、これだけ読んでなかった。それなりに面白かったけど、初期の作品だからかいつものクレイパスらしさが感じられず、いまいち出来が良くないと思いました。この続編の「ただ一人のあなたへ」のほうが面…

ターコイズブルーの海の誘惑 ジェイミー・アーデン

「カリブ海のリゾートが舞台の熱い恋」だそうです。 とにかくひたすら熱いお話でした。結婚式の最中に相手が浮気しているのを発見し、式をめちゃくちゃにして逃げ出したヒロインが、昔から好意を持っていた夫の異母弟がいるカリブ海のリゾートへ逃避するとい…

ひめやかな純真 ヴィクトリア・ダール

Huntington シリーズ1作目。作者のデビュー作で、この作品がゴールデンハート賞のヒストリカル部門を受賞したそうです。デビュー作だからか、全体に雑な感じです。ストーリーは緻密さが足りないし、キャラクターにもブレがある。 このヒロインはかなり型破…

言えないことば ジュディス・マクノート

超人気作家の幻のデビュー作らしい・・・。 有名な作家の昔の作品で、幻の~とかいうのはたいていイマイチですよね。面白かったら幻の作品なわけないし。 これは作者が何を言いたいのかよくわからない作品でした。お金よりも愛が大切なんだっていう話かと思…