2013-01-01から1年間の記事一覧
S・ブロックマンの最新シリーズは近未来SF。 Troubleshooterシリーズの続きを先に出してほしかったけど、この新作もなかなか面白かったです。ヒーローは正義のために行動して軍隊をクビになり、要注意人物にされてしまった元海軍SEAL隊員。(やはりこの作…
スナイパーからCEOに転身した(!?)ヒーロー。 「サスペンス、ミステリ色も濃厚な2倍楽しめるエロティカ」という宣伝文句に興味を引かれて読んでみました。タイトルの「スナイパー」というのは、狙った獲物は逃がさない、みたいな比喩的な意味だと思ってい…
戦死したと思われていたのに生きて帰還したヒーロー。 シリーズ最終話にふさわしい感動的なストーリーで、文句なしの出来栄えでした。この作者の描くヒーローは変わり者が多いですが、今作も一癖も二癖もある個性的なヒーローで、味のあるキャラクターでした…
メガネをかけた学者肌のヒロインと辛い過去のある賭博場経営者のヒーロー。 学問好きなヒロインと孤独なヒーローのロマンスで、よくある設定ながらキャラクターが活き活きと描かれていて面白かったです。結婚前に夫婦の営みについてリサーチするために、ヒー…
人気作家の最新シリーズ第一弾。 情熱的な恋に落ちることで有名なワイルド一族の人々を主役に、おとぎ話をベースに書いた"伝説の恋人たち"シリーズだそうで、1作目は妹の親友と恋に落ちるワイルド家の長男のお話。ヒーローの妹によれば、自分たちの一族は激…
ヒロインは女義賊のブラック・エンジェル。 昼間は家庭教師をしている貞淑な未亡人で、夜には放蕩貴族を懲らしめるブラック・エンジェルとして暗躍しているヒロイン。この設定だけ見ると、ちょっとマンガちっくでバカっぽい話のように思えるけど、流石はL・…
暗くて重くてちょっと屈折してるけど純愛ロマンス。 ハーレクイン社が"感動作"とプッシュしていた「セイレーンの涙」は、いまひとつ共感ポイントが見つからない意味不明なストーリーだったので、同じ路線の今作はどうかなあと訝りつつ、電子書籍だと3分冊で…
L・フォスターの最新シリーズ"Love Undercover"の1作目。 この作家さん、最近はロマンティック・サスペンスに傾倒しているようで、その手のシリーズを立て続けに書いていますね。少し前にこの作者の「やさしき夜に抱かれ」を読んで、"サスペンスはオマケみ…
季節感満載の楽しいクリスマス・ロマンス。 この作者のこれまでに翻訳された作品は、しっとりと落ち着いた心温まるロマンスという感じでしたが、今作は少し雰囲気が異なり、ヒロインは若くて(まだ16歳)元気が良く、終盤はサスペンス風の展開になって意表…
C・コールターの伝説の初期作品だそうです。 近頃のリージェシーは、ヒーローが19世紀の貴族にしてはすごく優しくて、甘口のストーリーの作品が多いですが、これは1979年に書かれた作品だから、最近のソフトなロマンスとは違って凄い話でした。まさに"執…
次々と刊行される、E・ワイルズのヒストリカル短編集。 Annabel Wolfe の名義で書かれたcopyrightが2013年の最新の中編が2作に、2006年の短編が1作収録されていました。この作家さんは色んなペンネームで書いているのね。内容はいつもどおりのEmma Wildes…
スコットランドの古城で恋を実らせたカップルたちのお話。 3人の作家の共作で、厳密に1話ずつ区切れているわけではなく、3組のカップルのお話をそれぞれの作家が1組ずつ担当して順番に書いています。発想は面白いと思うけど全体的にイマイチかなあ。 J…
原書は既に9作目まで出ているM・フォースの人気シリーズ"The McCarthys of Gansett Island"の第一作。 東海岸の小さな島を舞台にした爽やかなロマンスで、貧しい家庭の出身で、巨乳(?!)なのでアバズレだと誤解されて辛い日々を送っているシングルマザーのヒ…
エリザベス・ジェニングスの名義で書いた初期作を、L・M・ライスのスタイルに改稿したもの。 この作者はいつもヒーローのメロメロぶりを、大袈裟すぎるくらいに誇張して書いていますが、そこが面白いのよね。アルファ・メールの特性を誇大に描写していて人…
Madison Sistersシリーズ2作目 序盤は前作の事件を視点を変えて書いているだけなので新鮮味はないですが、前作の内容をだいぶ忘れていたので、おさらい出来てちょうど良かったです。(1作目を読んでいればストーリーもすんなり理解できると思いますが、今…
イギリスのYA作家が書いた官能ロマンス。 S・ヤングは元々はヤングアダルト向けのファンタジーを書いていた作家さんだそうで、今作は大人向けのロマンス小説ですが、思春期に家族を事故で亡くして孤児になり、荒れた十代を過ごしたヒロインが心の痛みを乗…
L・フォスターのサスペンスタッチの人気シリーズ"Men Who Walk The Edge of Honor"1作目 この本は新書のハーレクインですが400頁近くあるので、こういう長編は文庫で出したほうが良いのではないかと・・。それはさておき、L・フォスターは人気作家ですが…
M・バンクスの中世ロマンスの新シリーズ1作目。 中世もので、障害を抱えたヒロインの話って珍しいかも。この作者がそういう話を書くとは意外でしたが、最後の謝辞を読んで納得。障害があっても頑張るヒロインがとても健気です。真面目で誠実なヒーローも素…
タイトルがやけに扇情的ですが、内容は真面目で意外と深い正統派ロマンス。 作者のまえがきによれば、現代のロックスターのようなセレブを主人公にしたお話が書きたかったそうで、その19世紀バージョンだそうです。そういう"現代の〇〇のリージェンシー版"…
人気作家の新シリーズ。 L・クレイパスの新作が出るというので楽しみにしていたけれど、やけに薄くてちょっとガッカリ。ハーレクインくらいの長さだなと思ったら、ヒロインがおもちゃ屋の店主って、ノーラ・ロバーツがこれとそっくりな設定で書いてたのを読…
Bride 三部作の最終話。 デュワー家の兄弟を主役にしたシリーズで、今作は三男のルールが主役。イギリス貴族で公爵の弟だけれど事業に積極的で、アメリカの武器製造業の社長の元で仕事をしているヒーローが、病気で余命わずかな社長に娘と結婚してほしいと言…
地味に面白いグレース・バローズの新作。 色々とワケありなウィンダム家の兄弟姉妹たちを主役にしたシリーズの新作は、公爵と高級娼婦の間の庶子だけど公爵家に引き取られて他の兄弟たちと一緒に育てられた一番上の姉、マギーのロマンス。いつもながら地味な…
ストーカーに追われるヒロインとカウボーイのヒーロー。 ヒロインが牧場の家政婦として家事に奮闘するのはハーレクインによくあるシチュエーションですが、そこに殺人鬼のストーカーを登場させて緊張感のあるサスペンスになっていました。定番の素材をベテラ…
賢い科学者のヒロインと正義感の強い高潔なヒーローの王道リージェンシー・ロマンス(ミステリー風味で化学の薀蓄付き) デビュー作にしては完成度が高く、なかなか有望な作家さんではないでしょうか。化学を学んだ理系の作者らしく、ヒロインがリージェンシ…
Breathless Trilogy 第一作。 フィフティ・シェイズ~の大ヒットで作者がガッポリ儲けているのを見て、マヤ・バンクスのような、このジャンルで既に人気を確立している作家が、あんなぽっと出の新人よりもアタシのほうが上手く書ける!と(←推測です。)似た…
聖ドゥワインウェン・シリーズ2作目 冷血卿と言われるロードン伯爵とミステリアスな未亡人、ダマリスのロマンス。2人とも前作では面白そうなキャラクターだと思ったのですが、主役になると、ヒロインはそれほどミステリアスでもないし、クールなはずのヒー…
「胸をえぐられる、感涙必至の物語」だそうですが・・・。 全米が泣いた官能小説!という触れ込みで、ハーレクイン社が"今年いちばんのおすすめ作品"とプッシュしているので、そんなに泣ける話なのかと思い読んでみましたが、う~ん、こういうのは日本の読者…
Whispers of Scandal シリーズ2作目。 前作は、貴族探偵シリーズと言いながら、ミステリーは無理矢理取って付けたような内容でしたが、今作はそれと比べるとミステリーらしくなっていたと思います。伯爵のベンジャミンも探偵らしい活躍を見せていましたが、…
これぞまさに一目惚れ! やっぱりシェリー・トマスは独特の雰囲気があって面白いわ。人が恋する心理を、邪まな感情も含めて深いところまで描き出していて、結構辛口なんだけど引き込まれます。ラブラブ熱々な甘いロマンスも楽しいけれど、そこから一歩踏み込…
独占欲の権化のようなヒーロー。 この作者の「秘密の花嫁」が気に入った人なら今作も楽しめると思います。笑っちゃうくらい独占欲の強いヒーローのツンデレぶりを堪能できるロマンスに、ロシアの政変にまつわるサスペンスがスピーディーに展開するストーリー…