L0VE DRUNK

ロマンス小説の感想

2013-11-01から1ヶ月間の記事一覧

戯れの夜に惑わされ リズ・カーライル 他

ヒロインは女義賊のブラック・エンジェル。 昼間は家庭教師をしている貞淑な未亡人で、夜には放蕩貴族を懲らしめるブラック・エンジェルとして暗躍しているヒロイン。この設定だけ見ると、ちょっとマンガちっくでバカっぽい話のように思えるけど、流石はL・…

星の王子と汚れた天使 ミーガン・ハート

暗くて重くてちょっと屈折してるけど純愛ロマンス。 ハーレクイン社が"感動作"とプッシュしていた「セイレーンの涙」は、いまひとつ共感ポイントが見つからない意味不明なストーリーだったので、同じ路線の今作はどうかなあと訝りつつ、電子書籍だと3分冊で…

隣人は切ない嘘をつく ローリー・フォスター

L・フォスターの最新シリーズ"Love Undercover"の1作目。 この作家さん、最近はロマンティック・サスペンスに傾倒しているようで、その手のシリーズを立て続けに書いていますね。少し前にこの作者の「やさしき夜に抱かれ」を読んで、"サスペンスはオマケみ…

クリスマスに願いを カーラ・ケリー

季節感満載の楽しいクリスマス・ロマンス。 この作者のこれまでに翻訳された作品は、しっとりと落ち着いた心温まるロマンスという感じでしたが、今作は少し雰囲気が異なり、ヒロインは若くて(まだ16歳)元気が良く、終盤はサスペンス風の展開になって意表…

自惚れ伯爵の執愛 キャサリン・コールター

C・コールターの伝説の初期作品だそうです。 近頃のリージェシーは、ヒーローが19世紀の貴族にしてはすごく優しくて、甘口のストーリーの作品が多いですが、これは1979年に書かれた作品だから、最近のソフトなロマンスとは違って凄い話でした。まさに"執…

誘惑の海を渡って エマ・ワイルズ

次々と刊行される、E・ワイルズのヒストリカル短編集。 Annabel Wolfe の名義で書かれたcopyrightが2013年の最新の中編が2作に、2006年の短編が1作収録されていました。この作家さんは色んなペンネームで書いているのね。内容はいつもどおりのEmma Wildes…

さらわれた花嫁たち ジュリア・クイン 他

スコットランドの古城で恋を実らせたカップルたちのお話。 3人の作家の共作で、厳密に1話ずつ区切れているわけではなく、3組のカップルのお話をそれぞれの作家が1組ずつ担当して順番に書いています。発想は面白いと思うけど全体的にイマイチかなあ。 J…

潮風が運んだ恋 マリー・フォース

原書は既に9作目まで出ているM・フォースの人気シリーズ"The McCarthys of Gansett Island"の第一作。 東海岸の小さな島を舞台にした爽やかなロマンスで、貧しい家庭の出身で、巨乳(?!)なのでアバズレだと誤解されて辛い日々を送っているシングルマザーのヒ…

ヒーローの作り方 リサ・マリー・ライス

エリザベス・ジェニングスの名義で書いた初期作を、L・M・ライスのスタイルに改稿したもの。 この作者はいつもヒーローのメロメロぶりを、大袈裟すぎるくらいに誇張して書いていますが、そこが面白いのよね。アルファ・メールの特性を誇大に描写していて人…

いたずらなキスのあとで リンゼイ・サンズ

Madison Sistersシリーズ2作目 序盤は前作の事件を視点を変えて書いているだけなので新鮮味はないですが、前作の内容をだいぶ忘れていたので、おさらい出来てちょうど良かったです。(1作目を読んでいればストーリーもすんなり理解できると思いますが、今…

ダブリン・ストリートの恋人たち サマンサ・ヤング

イギリスのYA作家が書いた官能ロマンス。 S・ヤングは元々はヤングアダルト向けのファンタジーを書いていた作家さんだそうで、今作は大人向けのロマンス小説ですが、思春期に家族を事故で亡くして孤児になり、荒れた十代を過ごしたヒロインが心の痛みを乗…