2012-07-01から1ヶ月間の記事一覧
N・ジョーダンの初期作品。ヒロインがジプシーの養女のふりをしているという、異色のリージェンシーもの。 この作者の初期の作品ということで、最近の作品と比べるとストーリーが少し雑でまとまりに欠ける感じがしたけど、ジプシーの友人がいて彼らの文化に…
ユーモラスな作風だけど結構奥の深い話を書いているクリスタン・ヒギンズ。 この作者の前作「最悪で最高の恋人」が、軽いラブコメかと思って読んだら、思いのほか深い部分もあってなかなか良かったので、こちらも読んでみました。ユーモアでくるんであるとは…
やもめの伯爵と高級娼婦のロマンス。 この作者らしい重い話で、この暑い時期に読むと息苦しくて余計に体感温度が上がりそう。妻を亡くし悲嘆に暮れているヒーローと無理矢理娼婦にさせられた悲劇のヒロインの話なので、不幸の二乗で暗いですが、主役2人の気…
大人気シリーズTroubleshootersの2年ぶり(もっと早く出せなかったのか?!)の新作。 今作は、「氷の女王の怒り」からずーっと引っ張ってきたマックスとジーナ(おまけに「緑の迷路の果てに」のモリーとジョーンズも)の話なので、プロローグからワクワクが…
Dragon One シリーズ。 これはロマンス作家が書いたにしては本格的なサスペンスだと思います。面白かったけど、ロマンティック・サスペンスにしてはかなり硬派な内容なので、ロマンスを盛り込んだ軍事サスペンスという感じかなあ。この文庫レーベルのロマン…
リージェンシーのロマンスを多く書いている作者の唯一のハイランダーものだそうです。 ハイランダーというと、口下手で無骨者というイメージですが、このヒーローは口八丁な洒落者で、あまりハイランダーらしくありませんでした。舞台はスコットランドだけど…
足に障害があっても前向きなヒロイン。 新人の作家さんですが、活き活きした情景描写が良かったし、ヒーローがヒロインと出会った時なんて、これぞ一目惚れ!って感じで、恋した時のときめく気持ちがよく伝わってきました。ヒロインは足が悪く杖がないと歩け…
この短編集は3つの話が入っているけど、最初の2つは短編というより中編(200頁くらい)で、そこそこ読み応えもあり面白かったです。 順番に感想を。 「不適切な願いは嵐のように」 タイトルがへんてこりんだけど、この作者らしい内容で、(ワンパターンだ…
S・ブラウンの昔のサスペンス。 1994年刊行のこの作者の出世作。当時はロマンスっぽいのはあまり読んでなかったけど、新潮文庫のサンドラ・ブラウンと、アカデミー出版のダニエル・スティールは時々読んでいた覚えがあります。これはS・ブラウンの長編で最…
美しい悲劇 リンダ・ハワード 初期の作品だからか、ストーリーがネチネチした感じで、読んでいてあまり爽快感がありません。それでもつまらないということはなく、存在感のあるキャラクター描写は流石だし、こういう心理描写が濃厚なロマンスが好きという人…
シャロン・サラの日本デビュー作(だと思う)。 この作者が人気なのは、ヒーローがとにかくヒロインに一生懸命なところが読者にウケているからだと思うのですが、これは初期の作品だからか、キャラクターの造詣はこの作者らしい感じで良かったんだけど、ちょ…
リンダ・ハワードが絶好調だった1999年の作品。 遺跡の発掘のためにアマゾンへ探索に行くヒロインと、そのガイド役を務めるヒーローとのロマンス。ヒロインだけでなく、彼女を憎々しく思っている兄と、発掘スポンサーの怪しげな男に、その男が雇った殺し屋ま…
レイモンドと3人の妻 ステファニー・ボンド S・ボンドはハーレクインから作品が刊行されているロマンス作家ですが、これはラブコメ風味のミステリーという感じかな。夫が事故に遭い病院へ駆けつけたら他にも妻が来ていて、夫が実は3人の女性と重婚してい…
泣ける話だった~。 ヒーローが陥った悲劇的な状況に、昔見たクレア・デーンズ主演の「ブロークダウン・パレス」って映画を思い出しました。でも獄中で苦しむところが詳細に書かれているわけでなく、中央アメリカでのヒーローの苦難はヒロインへの手紙の中で…