L0VE DRUNK

ロマンス小説の感想

2012-06-01から1ヶ月間の記事一覧

虹の彼方に アイリス・ジョハンセン

19世紀初頭のヨーロッパで、幻のステンドグラスをめぐるロマンティック・アドベンチャー。 実に久しぶりにアイリス・ジョハンセンを読みました。この作者のサスペンスは昔、結構読んでいたのです。「スワンの怒り」が出たとき、確か帯の宣伝文句に、シドニ…

失踪 キャサリン・コールター

FBIシリーズ。 このシリーズは、「迷路」と「旅路」はかなり面白かったけど、それ以外はまあまあかな。「死角」までは順番どおり読んだけど、「追憶」は読んでないな。まあ1冊くらい飛ばしてもいいや。どうせ、「迷路」と「袋小路」の間に翻訳されてないの…

火焔 サンドラ・ブラウン

サンドラ・ブラウンの本格サスペンス。 これは凄いサスペンスだった。長いのに最後までダレるところがない。どんどん衝撃の事実が明らかになっていくのでなかなか読むのをやめられず、すっかり寝不足に・・・。容疑者たちには、いちいちおぞましい秘密があっ…

一度しか死ねない リンダ・ハワード

リンダ・ハワードの2002年のロマンティック・サスペンス。 あらすじを読んで、どんだけマッチョなヒロインだろうと思っていましたが、確かに鍛えてはいるけど、美人で優しく、世界中を旅したいという夢を持っている普通にカッコいい女性で、雇い主が殺害され…

愛は弾丸のように リサ・マリー・ライス

リサ・マリー・ライスの新シリーズ、"Protectors "の1作目。 この作者の定番と言える内容で、元軍人でセキュリティ会社経営のヒーローと、彼の会社があるビルの同じフロアで翻訳会社を始めたヒロイン(絶世の美女!)のロマンス。設定は「真夜中の男」に似て…

誘惑の旅の途中で マデリン・ハンター

出版社の宣伝文句によれば、RITA賞受賞のシリーズ内最高傑作だそうです。 これがRITA賞なんだ。どちらかというと前作のほうが面白かった気がするけど。(読んだのがだいぶ前で記憶が定かでないですが。) この作家さんは、文章は詩的で良いと思います。ちゃ…

すべての夜は長く ジェイン・アン・クレンツ

これぞロマンティック・ミステリー。 ヒーローはPTSDの元海兵隊員、ヒロインは15歳の時に両親の凄惨な死を経験し、今もそのトラウマに苦しんでいる。この設定だとかなり暗い話になりそうだけど、ユーモラスな会話を交えて軽妙に書かれていて楽しかったです…

潮騒の城に閉ざされて エリザベス・ソーントン

フランス革命の時代の、愛と復讐の物語。 この作者の初期の作品ということで、史実を盛り込んだ力作でした。最初のフランスでの虐殺は、残酷なシーンも克明に描写されていてかなりの迫力でした。実在の人物が多く登場し、はじめのうちは歴史小説っぽい雰囲気…

危険な愛の行く手に マヤ・バンクス

マヤ・バンクスの人気シリーズ"KGI"の2作目。 前作「二度目のチャンスを~」は、死んだと思った妻が生きてた!と思ったら記憶喪失になってた!という荒唐無稽な話でツッコミどころもあるけれど、この作者の独自性が感じられる面白い作品でしたが、2作目は…

ささやきは甘く野蛮に エマ・ワイルズ

新シリーズ"Ladies in Waiting"の第一作。 シリーズの1作目だから登場人物が多めでした。ヒーローはアメリカ育ちで原住民の混血のワイルドな伯爵で、庶子である娘を男手ひとつで育てているという、この作者にしては少し変わり種。ヒロインは裕福な公爵の娘…

放蕩伯爵、愛を知る キャンディス・キャンプ

やり手のヒロインのダメ男改造計画! ロマンス小説では、ヒーローが放蕩者でも、ヒロインに出会って自分で勝手に更生しちゃうことが多いから、こういう風に、ヒロインに更生させられるというのは珍しいパターンじゃないかと思います。ヒーローがどうしようも…

闇夜に乙女が訪れて エマ・ワイルズ

よほど人気があるのか、短編集が立て続けに刊行されているエマ・ワイルズ。 前に読んだ、「砂漠の王子~」よりこちらのほうが面白かった。短編が3話入っているけど、最初の話はヒーローの兄夫婦のエピソードも入っていて短いのに盛りだくさんだし、2、3話…

結婚は赤い糸のきまぐれ ジャネット・ムラニー

皮肉屋のヒロインのモノローグが笑えるリージェンシー・チックリット。 ヒロインとヒーローの視点が交互に書かれているのが珍しいです。普通のヒストリカル・ロマンスに比べると客観的な時代背景の描写はあまりないけど、リージェンシーものを読みなれている…

隠遁公爵、愛に泣く キャンディス・キャンプ

アインコート3部作の2作目。これは原著は2002年刊行だから、だいぶ前のシリーズを今になって翻訳してるのね。でも、この作家さんはそれくらいの時期の作品のほうが、最近のよりも面白かったりして。 前作は読んでませんが、これだけ読んでも面白かったです…