L0VE DRUNK

ロマンス小説の感想

2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧

きみはぼくの帰る場所 テッサ・デア

2012年のRITA賞受賞作。 この作者のデビュー作「偽りのくちづけは伯爵と」は以前読みましたが、特別面白いとは思わず続編も翻訳されなかったので、自分の中ではすっかり忘れ去られた作家になっていました。久しぶりの今作は本国での評価もかなり高いようなの…

月の輝く愛の海辺で ニコール・ジョーダン

ニコール・ジョーダンの初期作。 傑作コレクションという割にはそれほどでもないN・ジョーダンの古い作品群ですが、どれもそこそこ面白く大きなハズレはないと思います。この原書は元々1990年にハーレクイン・ヒストリカルから刊行された最初期の作品で、面…

ハイランドの騎士に導かれて リンゼイ・サンズ

Devil of the Highlands シリーズ3作目。 あらすじから、「いつもふたりきりで」と同じような話かと思ったのですが、それほど似たところはなかったです。(「いつも~」は主役の2人ともコンプレックスを抱えていて、お互い好き合っているのに自信のない2…

大地の誓いにメロディを パメラ・クレア

MacKinnon's Rangers シリーズ最終話。 期待を裏切らない傑作でした。シリーズが終わってしまって残念です。フレンチ・インディアン戦争を舞台に史実をふまえて戦争の残酷さもちゃんと描きながら、難解なところは少しもなくロマンスも濃厚で、手に汗握るスト…

燃えつきた絆 ビバリー・バートン

無実の罪で服役したヒーロー。 この作者の文庫の長編を前に読んだけれど、それも確か出所したばかりの男性がヒーローでした。「星降る夜に、だれかが」というタイトルで、ストーリーも似ています。この作家さんは服役囚とお嬢様という組み合わせが好きなのか…

伯爵の告白 グレース・バローズ

Windham公爵家の息子たちが主役のDuke's Obsession シリーズ2作目。 この作家さんは独特の雰囲気のあるお話を書きますね。系統としてはエリザベス・ホイトとかメアリ・バログのような、ゆったりしたストーリーの中でじんわり盛り上がるロマンスという感じか…

ドクターと結婚しない理由 ロビン・ケイ

家事の神様シリーズ第2弾。 あまり記憶が定かでないのですが、前作では性悪女と軽薄男という印象だった気がする2人が、今作で主役になったらガラリとイメージが変わって良い人になっていました。ヒロインにそんな気の毒な過去があったなんてびっくりだし、…

夜風のベールに包まれて リンダ・ハワード

ヒロインはウエディング・プランナー 最近は薄味になってつまらないと言われているL・ハワードですが、これだけ面白ければ十分でしょう。さすがロマンス小説界の大御所。上品で切れ者のキャリアウーマンだけど恋愛には臆病なヒロインがとても素敵な女性で思…

光輝く丘の上で マデリン・ハンター

Rothwell Brothers シリーズ3作目。 前作、前々作の内容は忘れかけていましたが今作を読んでいるうちに思い出しました。1作目で銀行のお金をネコババして外国へトンズラしたのが今作ヒロインのお兄さんよね。あの横領事件はロマンス小説の題材にしてはやけ…

許されぬ愛の続きを シャロン・ペイジ

Regency Prison Break シリーズ1作目。 ヒーローが脱獄犯というのは現代のサスペンスならよくあるけれど、リージェンシーでは珍しい設定ですね。ドラマの"プリズン・ブレイク"から着想を得たのかしらと思ったら、やはりそうでした。作者がRomantic Times の…

楽園を見つけたら リサ・マリー・ライス 他

Elizabeth Jenningsというペンネームで1998年に書かれた初期作を改稿し2006年に新たに電子書籍で出版されたもの。 元はかなり古い作品だから最近のとは少し作風が違うけど、この作者らしさもなんとなく感じられ、面白かったです。ホテル建設のための土地の買…