2011-08-01から1ヶ月間の記事一覧
それほど人気作家でもなさそうなメラニー・ジョージの初邦訳作品。 金持ちの未亡人に囲われている貧乏な伯爵と、母親がフランス人のためリベラルな思想を持った公爵令嬢のロマンスです。年増の未亡人のヒモだなんてまた斬新な設定ですね。ヒーローは父親が自…
Jaded Gentlemen シリーズ2作目。 前作「ルビーレッドは復讐にきらめく」は読んでませんが、インドでセポイの乱に巻き込まれて投獄された後、逃げて帰国した英国人男性のシリーズとのことです。 今作のヒーローは放蕩者でお金持ちのようだけど、称号は無い…
Notorious Gentlemen シリーズ1作目。 侯爵の娘と、絵画泥棒をしている馬のブリーダーのロマンスです。ヒーローは貴族の非摘出子だけど認知されておらず、画家だった母親の絵を奪った父親を恨んでおり、その絵を取り戻すために泥棒をしていて盗みに入った屋…
Fiona Glass mystery シリーズ2作目。 2010年のRITA賞作品だそうで、受賞作だからシリーズの1作目ではなくこちらを出したのでしょう。二見文庫はRITA賞作品を重点的に刊行してますよね。この作品はロマンティック・サスペンスですが、ミステリーに結構力が…
The byrons of Braebourne シリーズ1作目。 トレイシー・アン・ウォレンはロマンス作家としては一流と呼ぶには何かが足りない二軍の作家という印象で、文章も素晴らしく表現力があるというわけではないし、詰めの甘い部分があると思いますが、ストーリー展…
Two Dukes of Wyndham 2部作の後編。 「ウィンダム公爵と美しき義賊」の続きがやっと刊行されました。このシリーズはスピンオフというよりも表裏一体の話なので、もうちょっと早く出して欲しかったなあ。「美しき義賊」を読んだ時に、ストーリーは面白いの…
S・ブロックマンの2010年の作品。 実在の開拓時代の保安官を主人公にした映画で歴史監修を務める学者のヒロインと、映画では悪役の賭博師として描かれているならず者(でも本当は正義の味方)の子孫のヒーローのお話。ブロックマンは小説を書く前は脚本家だ…
KGIシリーズ1作目。 ヒーローが元軍人の兄弟たちと共に、南米の麻薬組織に囚われた妻を助けに行くという冒頭の部分は、シンディ・ジェラードの「情熱の密林」に似てると思ったけど、同じような話でも受ける印象は全然違いますね。この作品は救出作戦の部分…
Samantha Jellicoe シリーズ4作目。 このシリーズの1作目「恋に危険は」は(だいぶ前に読んだのでかなり記憶が薄れてきてるけど)とても面白かったです。2、3作目をとばして4作目を出したのは何故だろう?まあ、サマンサとリックの関係もあまり進展して…
キャンディス・キャンプの1999年の作品。 兄が横領の罪に問われて自殺したけれど、ヒロインは冤罪だと信じていて、真犯人だと思われる兄の友人に娼婦になりすまして近づき、誘惑して罪を告白させようとします。ヒロインが犯人だと思い込んでいる男性がヒーロ…
Once and Always(「哀しみの果てにあなたと」)、Something Wonderfulに続く3作目がこの作品のようです。 ジュディス・マクノートはコンテンポラリーを何冊か読んだけど、ヒストリカルは初めて読みました。時代設定が違っても、すれ違いと誤解のオンパレー…
1991年のRITA賞受賞作品だそうです。 開拓時代のアメリカのお話。この作品はとにかくヒロインが良かったです。貧しい酒場のウエイトレスで、酔うと娘を殴る酒浸りの父親と暮らしているけれど、そんな過酷な境遇でもいつも前向きで誇りを持って生きているとこ…
Heiress Brides シリーズ1作目 いとこ同士の3人の女性が、おばに付き添われて社交界にデビューするけれど、祖父が「公爵と結婚した女の孫かひ孫に遺産をすべて譲渡する。」という遺言を残していて・・・というお話。設定が無理矢理っぽいけど先の気になる…
The parasol Protectorate シリーズ1作目。 出版社の宣伝文句によると、「ヴィクトリア朝が舞台のネオ。スチームパンクシリーズ」とのことですが、SFのサブジャンルにスチームパンクというのがあり、蒸気機関が用いられるようになった19世紀頃を舞台にし…