L0VE DRUNK

ロマンス小説の感想

2011-09-01から1ヶ月間の記事一覧

夜風にゆれる想い ラヴィル・スペンサー

1984年のRITA賞受賞作だそうです。RITA賞って1982年からあるらしい。歴史のある賞なんですね。 すごく分厚い860頁の長編ですが読み始めたら面白くてあっという間でした。作者のラヴィル・スペンサーはロマンス小説界の大御所ということで確かに巧い。登場人…

楽園の恋は甘く危険に トニ・ブレイク

あとがきによると「育ちのよい一途なヒロインと、危険な香りのする不良っぽいヒーローのセクシーで心温まるストーリー」が特徴の、トニ・ブレイクの作品。 原書はAvon RedというHOTなロマンスを刊行しているレーベル(リサ・マリー・ライスのDangerousシリー…

婚礼は別れのために メアリ・バログ

Bedwyn Saga シリーズ1作目 やはりこういう心温まるお話は良いですね。ヒーローがヒロインの兄の戦死を知らせにやって来て2人は出会います。すごく悲しい場面なんだけど、わざとらしく大袈裟に描くのではなく、静かに悲しみが漂っているような描写がすごく…

その心にふれたくて アナ・キャンベル

ダークな作風(?)で人気のアナ・キャンベルの新刊 これは読んでいて長さを感じる作品でした。(実際580頁もあって長いけど。)脇役の登場が少なくて主役2人だけのシーンが多いから、何だか閉塞感があるんですよね。つまらないということはなく、話に入り込め…

はじまりはいつもキス ジャッキー・ダレサンドロ

Mayhem in Mayfair シリーズ4作目 メイフェアの大騒ぎというMayhemとMayfairを掛けたシリーズ名が面白いですね。ジャッキー・ダレサンドロは、すごく好きな作家というわけではないけれどこのシリーズは割と面白いと思います。この作品が4部作の最後ですね…

夜空に響く声 シンディ・ジェラード

Bodygurad シリーズ4作目 ロマンス小説では珍しいベビーフェイスのヒーロー。童顔だけど体は筋肉隆々というのはどうなんだろう?そのギャップが良いのかしら? 有名人を警護する話なので1作目と似た感じですね。でもこちらのほうが面白いな。1作目の「そ…

薔薇のキスであなたを マーガレット・ムーア

マーガレット・ムーアの長編作品。Kiss me シリーズ2作目。 私は初めて読んだけど、M・ムーアはハーレクインからたくさん作品が出版されているベテラン作家らしいです。シリーズ前作は読んでいないけど、この作品はいまひとつのような・・。 ヒロインが、自…

リメンバー・ミー シャロン・サラ

シャロン・サラの古い作品。 同じ作者の別名義、ダイナ・マコールの作品は前に読んだことがあります。名義を使い分けているということは多少作風を変えてるのかな。 この作品はロマンスにしては深刻で重い内容でした。ヒロインは結婚後1年で失踪し、その2…

永遠の旋律 キャット・マーティン

Necklace Trilogy 3作目 キャット・マーティンの作品は初めて読みました。出版社の宣伝文句だと情熱的でドラマティックなロマンスが得意な作家とのことで、確かにそんな感じです。ドラマティックにしすぎるあまり、ちょっとわざとらしく感じる部分もありま…

買い取られた伯爵 べティーナ・クラハン

RITA賞を取ったこともあるベティーナ・クラハンの作品。 独立心旺盛なヒロインの波瀾万丈なお話です。最初のほうはあまりに波乱続きでメロドラマっぽい感じだったけど、読者を話に引き付けるという点では良かったと思います。ヒーローと再会してからはロマン…

ときめきの喝采 リサ・クレイパス

Capital Theatre シリーズ1作目 「愛のカーテンコールを」よりもこちらのほうが面白かった。ヒロインが(上流階級出身なのに)女優とか、子供の頃に結婚してたとか、かなり無理目な設定なんだけど、読み始めたら話に引き込まれて先の展開が気になり一気に読…

瑠璃色の海に誓って ニコール・ジョーダン

Paradise シリーズ2作目。 剣の騎士団(この訳語はちょっと違和感が。原語ではthe Guardians)という秘密結社のメンバーを主人公にしたシリーズの2作目です。ライムブックスはNotoriousシリーズをまだ全部出していないのに、何故別のシリーズを出すのだろ…

いつか恋に堕ちるとき エマ・ワイルズ

Notorious Bachelors シリーズ2作目。 このシリーズの3作目はこの前読んで面白かったのですが(1作目は読んでません。順番どおり読まないケシカラン読者です。)、この作品はいまひとつですね。ヒロインが未亡人で、ヒーローが過去の経験で傷ついていて結…

待ちきれなくて リンゼイ・サンズ

リンゼイ・サンズの比較的初期(2002年)のノンシリーズ作品。 今作も笑って楽しく読みました。L・サンズの作品は、小説だけどギャグ漫画みたいなノリでアハハと笑って読めるのが良いと思います。ただリージェンシーものにしてはちょっと下品な感じのユーモ…

伯爵夫人の縁結びⅠ 秘密のコテージ キャンディス・キャンプ

Matchmakers シリーズ1作目。 このシリーズは2作目と4作目を先に読みましたが、4作目はフランチェスカと公爵のお話なので格別面白かったけど、この1作目も良かったです。私は2作目よりも1作目のほうが面白いと思いましたが、ひょっとしたら4作目を先…

ハーレムに月の涙が ジョアンナ・リンジー

「マロリー一族」シリーズでおなじみのJ・リンジーの1988年の作品。 ハーレムの話はあまり好きではないけれど、マロリー一族シリーズの作者が書いたならいけるかもと思い読んでみたら意外と面白かった。 ヒロインは誘拐されて外国で奴隷として売られ、ハーレ…

見知らぬ侯爵と結ばれて エマ・ワイルズ

Notorious Bachelors シリーズ3作目 シリーズの1、2作目は読んでいませんが、あらすじではこれが一番面白そうだったので、3作目から読んでみました。E・ワイルズの「不埒な公爵と恋の賭けを」と「禁じられた恋の指南書」は以前読んで面白かったです。 こ…