L0VE DRUNK

ロマンス小説の感想

2013-08-01から1ヶ月間の記事一覧

密会はお望みのとおりに クリスティーナ・ブルック

契約結婚から始まるロマンス。 不幸な結婚をしていた未亡人と放蕩者の男爵が便宜結婚するストーリーで、波瀾万丈の展開でもなく地味なお話でした。邦題はあまり内容と合っていなくてイマイチな気が・・・。ゆったりした展開の作風は、最近の作家ではグレース…

奪われた女神像 エリザベス・ノートン

ラテン系色男の美術品泥棒とアイルランド系美女の考古学者という対照的な2人のロマンス。 "伝説の秘宝をめぐる争奪戦"とのことで硬派なサスペンスかと思いきや、読んでみたら、それほど複雑な謎解きも無くわかりやすいストーリーで、ロマンスはヒーローがヒ…

魅せられた瞳 / 遠い夢の秘宝 キャンディス・キャンプ

モアランド公爵家の秘密シリーズ 1作目と4作目の感想をまとめて。 「魅せられた瞳」 公爵令嬢のヒロインが心霊現象の調査事務所を営んでいるというトンデモ設定に尻込みしそうになりましたが、読んでみたら意外と面白かったです。心霊現象の調査というより…

幸せのその後で ブリジャートン家後日譚 ジュリア・クイン 他

ブリジャートンシリーズ全作の第2のエピローグを収録した短編集。 この短編集はブリジャートン家の面々に思い入れがある人のためのマニアックな内容ですね。シリーズ各話のエピローグその2を集めたものだから1つ1つが本当に短くてあっけない。しかしこん…

罪という名の記憶 シルヴィア・デイ

7年越しの情熱的な恋。 この作者のヒストリカルの中では(多分)一番人気の作品だけあって、とても良かったです。まさに熱愛という感じでヒーローはヒロインに首ったけ。ヒロインとその妹は、子供の頃父親に躾と称して鞭打たれ虐待されていた過去があり、悲…

わたしだけの支配者 ロニー・ローレン 他

新人作家のデビュー作。 あらすじを読んで、ローラ・リーの「青の炎に焦がされて」みたいな感じかと思いましたが、このジャンルの作品にしては思いのほかストーリーがしっかりしていて、L・リーよりも上手いくらいじゃないかしら。この作家さんのデビュー作…

となりの家の海賊 ジェニファー・アシュリー

Regency Pirates シリーズ。 この作者の初期の作品だそうで、荒削りなところもあるけれど、勢いのあるストーリーが面白かったです。元海賊のヒーローも未亡人のヒロインも、リージェンシーのキャラクターとしては型破りで、言動も現代人みたいだから、あまり…

駆け落ちは子爵とともに テッサ・デア

笑えるロード・ムービー風のロマンス。 今作は、心に傷を持つ放蕩者のヒーローと地味な学者肌のヒロインという、よくある組み合わせのロマンスですが、キャラクターが活き活きとしていて、似たような話の中では一歩抜きん出ていると思います。地質学者のヒロ…