L0VE DRUNK

ロマンス小説の感想

2012-09-01から1ヶ月間の記事一覧

とまどう緑のまなざし ジュディス・マクノート

J・マクノートのデビュー作。 11月にこの続編の"Until You"が出るらしいので、その前に、ということで読みました。いつものすれ違いロマンスで面白かったけど、この作者の初期作なので、もっと後に書かれた「あなたの心につづく道」や「その瞳が輝くとき」…

夏の雨のめぐりあい メアリ・バログ

Bedwyn Saga の第二作。 これは割とよくあるシンデレラストーリーで、あまり捻りはなく先の読める展開でしたが、オーソドックスなストーリーでも巧い作家が書くと面白い!話の運びに不自然なところがないから物語に入り込めるし、主役の2人がとても魅力的で…

孔雀の貴婦人 ニコラ・コーニック

N・コーニックの新境地? この作者はこれまでに数冊読んで、いかにもハーレクイン・ヒストリカルっぽい可愛らしい話を書く作家さんだと思っていたけれど、この「孔雀~」はダークな雰囲気で、少し作風が違うように感じました。キャラクターが脇役も含めてか…

壁の花の舞踏会 オリヴィア・パーカー

デビュー作で人気が出たオリヴィア・パーカーの2作目。 前作は随分前に読んだのですっかり内容を忘れてます。この2作目を読んでなんとなく思い出したけど、この作家さんは人気がある割には私はあまり好きではなかった。話の展開に少し唐突なところがあって…

マクレガーの花嫁たち / マクレガーの花婿たち ノーラ・ロバーツ

有名なダニエル祖父さんの縁結びシリーズ。 マクレガーシリーズは1作目の「真珠の海の火酒」しか読んでいませんが、今回読んだ2冊はそれぞれ孫娘3人と孫息子3人の話が入った短編集でした。N・ロバーツはロマンス小説の大御所(?)だけあって、短編なのに…

魔法無用のマジカルミッション シャンナ・スウェンドソン

まさか新作が出るとは! 前作が日本版書きおろしで出版されてビックリだったけど、出るかどうかもわからなかった今作が意外と早く刊行されたのでとても嬉しい。本国でも前作と今作が電子書籍で発売されるようで、この作者は以前は電子書籍化はあまり気が進ま…

危険な騎士に愛の癒しを ニコール・ジョーダン

辛い過去を持つ中世の騎士が女性不信を乗り越えて結婚するお話。 中世の騎士というと直情型のキャラクターが多いけど、これは、この作者のいつもの作風どおり、ちょっぴり理屈っぽくて自問自答するのが好きなヒーローとヒロインの、心理的な葛藤が丁寧に描か…

天才富豪とローリの真夏の約束 ヴィクトリア・ダール

V・ダールの人気シリーズ、Tumble Creekの2作目。 前作「モリーの言えない秘密」は少し前に読んで、(電子書籍で流し読みしたので細かいところまでは把握できていないかもしれませんが、)ヒロインのモリーがかなり変わり者で、掴みどころのない不思議ちゃ…

隻眼の戦士に守られて ロクサナ・セントクレア

R・セントクレアのロマンティック・サスペンスの新シリーズ Guardian Angelinos の第一作。 この作者の「狂おしき罠」は以前読んだけれど、まあ普通のロマンティック・サスペンスで悪くはないけど特別気に入りもしなかったのですが、この「隻眼の~」はシリ…

令嬢とスキャンダル キャンディス・キャンプ

C・キャンプの初期作。 登場人物が記憶喪失になるのはロマンス小説では日常茶飯事(?)ですよね。(何だか嘘くさく感じてしまってイマイチなことが多いですが。)定番の内容ですが割と面白かったです。ヒーローは怪我をして記憶を失くし、しかも素っ裸でヒロイ…

仕組まれた縁組 / 子爵の誘惑 エリザベス・ロールズ

この2冊は関連作らしいので、順番に読みました。 「仕組まれた縁組」は、双子の姉妹の1人で盲目の女性がヒロインという珍しい設定。ヒーローはそうとは知らずに結婚するのだけれど、美人で性格も良い彼女に首ったけ。便宜的な結婚をしたつもりがいつの間に…