L0VE DRUNK

ロマンス小説の感想

2013-04-01から1ヶ月間の記事一覧

蜜色の愛におぼれて ローラ・リー

Tempting SEALs シリーズ最終話 シリーズのラストだけあってこの作者にしてはサスペンスにも気合いが入っていました。麻薬王を父に持つ元SEAL隊員のヒーローの親子関係にも焦点を当て、マフィアの父と堅気の息子の対立を描いていて"ゴッドファーザー"のよう…

フィフティ・シェイズ・ダーカー E・L・ジェイムズ

このシリーズはもう3作目まで刊行されていますが、少し前に2作目を読み終えました。元々雰囲気重視で内容は長い割にたいしたことない小説なのでサクサク読めます。色んなハプニングを経て2人の関係がだんだん深まっていき、クリスチャンの秘密も少しずつ…

この夜が明けるまでは トレイシー・アン・ウォレン

The Byrons of Braebourneシリーズ4作目 兄弟姉妹がたくさんいる大所帯のバイロン家。今作は、婚約者を戦争で亡くし悲しみに暮れている妹のお話。そんな彼女を慰めてくれるのは昔から兄のように慕っていた男性・・・って最近そんな話ばかり続けて読んでいる…

理想の結婚のための狩りの手引き サラ・ベネット

The Husband Hunters Club シリーズ1作目。 1つ前の記事に感想を書いたベヴァリー・ケンダルと似たような話でしたが、作風はかなり違いました。サラ・ベネットは他のペンネームでも著作が多数あるベテランらしく、こちらのほうが完成度は高いと思います。 …

放蕩貴族にくちづけを ベヴァリー・ケンダル

The Elusive Lords シリーズということで、逃げるヒーローに迫るヒロインのお話。 これはあらすじを読んで受けた印象とは少し違う話だったな。兄のように慕っていた男性を振り向かせようとするヒロインの可愛らしいロマンスかと思ったのだけど、後半のヒロイ…

愛しき美女と野獣は エロイザ・ジェームズ

おとぎ話シリーズ第2弾。 E・ジェームズは最初に出たシリーズを3冊くらい読んだけど特別面白いとは思わなくて、私にはいまひとつ良さがわからない作家さんでした。でもこのおとぎ話シリーズは人気があるようなので久しぶりに読んでみたところ思いのほか面…

ジュリエットの胸騒ぎ サブリナ・ジェフリーズ

誘拐犯は男爵だったのか。 前作で誘拐されたスワンリー伯爵家の末妹のジュリエットは、世間知らずでおっとりした性格でしたが、今作はその2年後という設定で、その間に賢い女性に成長していました。騙されて用心深くなり自己主張も強くなって、いかにもこの…

身代わりの結婚は公爵と エマ・ワイルズ

他の女性と駆け落ちした婚約者のかわりに彼のお兄さんと結婚することになったヒロイン。 リージェンシーではよくある設定ですね。少し前に読んだ「花嫁たちに捧ぐ詩」というアンソロジーに入っていた、シャーロット・フェザーストーンの話がほぼ同じような設…

ハイランドの姫戦士 マヤ・バンクス 他

マヤ・バンクスの中世ロマンス、McCabe三部作の最終話。 前作で三兄弟の次男と結婚するはずだったのに、彼が別の女性と恋に落ち、かわりに三男と結婚することになったヒロインは、剣術が得意でいつも男のような服装をしている変わり者。ヒーローは昔、愛した…

ふるえる愛の灯火に リサ・クレイパス

南北戦争後のアメリカのお話。 人気作家のL・クレイパスだから、こんな最初期の作品まで翻訳して刊行するのね。1988年に書かれたものなので最近の作品とはやや趣が異なり、少し古さを感じさせる大河ロマン風かな。これはこれで面白いけれど、L・クレイパス…