L0VE DRUNK

ロマンス小説の感想

2012-08-01から1ヶ月間の記事一覧

愛のあやまちは舞踏会の夜に マヤ・ローデイル

一方は善良、もう片方は邪悪な双子の兄弟の話。 双子が出てくるロマンスってうまく書けば面白いと思うけど、これはいまひとつ設定を生かしきれてなくて惜しい気がします。作者のデビュー作とのことでまだ洗練が足りない感じ。死んだと思われていた双子の弟が…

恋はタイムマシンに乗って スーザン・サイズモア

酔っぱらった科学者にタイムマシンに乗せられて中世に来てしまった歴史学者のヒロイン。 魔法だとかよくわからない理由でタイムトラベルしちゃうロマンス小説もあるけど、これはタイムマシンなのね。内容的には、ヒロインが中世の生活に溶け込もうと悪戦苦闘…

真珠の涙にくちづけて キャサリン・コールター

C・コールターの新作、レガシーシリーズの1作目。 この作者のヒストリカルは、ナイト三部作とスター四部作を読んだけど、う~ん、面白いシリーズから順番に訳してるのかなあ。だんだんつまらなくなってきているような気がする。この「真珠の涙~」はシリー…

その城へ続く道で リンゼイ・サンズ

リンゼイ・サンズの抱腹絶倒(?)ハイランドシリーズの2作目。 今作も笑いすぎてお腹がよじれました。ここまでギャグに走ったロマンス小説を書く作家ってあまりいないですよね。下ネタが多少下品ではありますが、やっぱりL・サンズは面白いわ。 スコットラン…

ゲームの行方 エリザベス・ゲイジ

波瀾万丈ストーリー! 並外れた頭脳と美貌を持つヒロインが、大企業の陰謀に巻き込まれながらも草創期のコンピューター業界でのし上がっていくお話。読み始めたら止まらない面白さでした。シドニー・シェルダン風の、愛憎渦巻くジェットコースターのようなス…

めぐり逢う時はふたたび デボラ・スミス

ゴシックロマンス・・・なのかな? 訳者さんのあとがきによれば、この作品はゴシックロマンスに分類されるそうです。それにしては最初から犯人の正体も事件の顛末も読者にバレていてあまり謎めいた部分はなく、私のイメージするゴシックロマンスとはちょっと…

仮面伯爵、愛を忍ぶ キャンディス・キャンプ

Aincourt's Hearts 三部作の最終話。 1作目から気になっていた2人のお話。結婚に至るまでのいきさつが描かれ、気持ちがすれ違ったまま結婚生活を送る2人が切なかったです。ヒロインは若くて愚かだったとはいえ、自分の行動をひどく後悔し罪悪感を抱えてい…

無垢な花に約束して エリザベス・ホイト

エリザベス・ホイトの最新シリーズMaiden Laneの2作目。 ヒロインは、周りに期待されるとおりに完璧に振る舞い、高貴なお嬢様として近寄りがたい雰囲気を醸し出していて、これぞ公爵令嬢という感じです。ロマンス小説では貴族でもやけにフレンドリーなヒロイ…

求婚のワルツは真夜中に ジュリア・クイン

ジュリア・クインの初期のシリーズ、Splendid三部作の2話目。 前作「すみれの瞳に~」と同様に楽しい作品でした。初期の作品だから、ストーリーに少し稚拙なところはあるけれど、読書家のヒロインと詩心のあるヒーローとの会話が楽しい、可愛らしいロマンス…

その腕に抱かれて サンドラ・ブラウン 他

最近読んだ本。 「その腕に抱かれて」 サンドラ・ブラウン 面白いサスペンスでした。まさか主役が真犯人ということはないだろうと思いながらも、彼女に不利な証拠がどんどん出てきて先が気になる展開でした。でも殺人の容疑者にされているというのに、ヒロイ…

公爵と結婚する方法 ヴィッキー・ドライリング

公爵の妻探しのために、お見合い大会を開く仲介人のヒロイン。 これは現代人の感覚で書かれたツッコミどころの多い、なんちゃってリージェンシーという気がします。(実際、そういう作品は多いけれど。)作者はテレビのリアリティ番組をヒントにこの作品を書…