L0VE DRUNK

ロマンス小説の感想

2013-01-01から1ヶ月間の記事一覧

いつも君を見守るために ジュディス・マクノート

J・マクノートのロマンティック・サスペンス。 この作家さんは、どちらかというとサスペンスには向いてないような。ストーリーはよく練られていて丁寧に描かれているとは思うけど、そのせいで却ってスピード感が損なわれていまひとつテンポが良くない気がす…

過去の眠る館―モアランド公爵家の秘密 キャンディス・キャンプ

オカルト風ミステリー。 このモアランド公爵家シリーズは超能力だとか幽霊がテーマになっているので、なんとなく胡散臭く思えて手をつけていなかったのですが、読んでみたら結構面白かったです。超能力といってもヒロインにちょっと幻視が見えたりするくらい…

花嫁の首飾り / 海風の追憶 キャット・マーティン

K・マーティンの代表作、Necklace Trilogy の1作目と2作目。 このシリーズの3作目「永遠の旋律」をだいぶ前に読んで面白かったのでそのうち他のも読もうと思っていたのよね。やっと1、2作目を読んだので今更だけど感想を書いておきます。 花嫁の首飾り…

罪つくりな囁きを コートニー・ミラン

評判の高いロマンス作家の注目作。 この作者は2009年にデビューした新人作家らしいですが、なかなかの実力派ですね。ストーリーがこの前読んだS・ジェフリーズの「お気に召さない~」になんとなく似ている気がしましたが、C・ミランのほうがやや重い作風か…

猛き戦士のベッドで メアリー・ワイン

ハイランダーのロマンスをたくさん書いているM・ワインの、McJamesシリーズ2作目。 この作家さん、意外と人気があるのか順調に刊行されて、もうすぐ3作目も出るんですね。1作目はずいぶん前に読んだから細かいところは忘れてますが、確か姉か妹の身代わ…

伯爵の花嫁の無垢なあやまち ロレイン・ヒース

L・ヒースの2010年のシリーズ London's Greatest Lovers 3部作の第一話。 今月はM・バログとL・ヒース、2人のベテラン作家の新作が刊行されて嬉しいな。作風は全然違うけどどちらも面白い!M・バログは優しくて心が癒されるようなロマンスですが、L・…

うたかたの誓いと春の花嫁 メアリ・バログ

原著が2009年刊行の比較的新しいシリーズ Huxtable 五部作の第一話。 シリーズの1作目なので人物紹介を兼ねているような感じでしたが、ハクスタブル家の人達は皆個性的なので、次作以降も期待できそうです。弟が思いがけず爵位を継ぐことになり、貴族社会に…

赤い薔薇は背徳の香り シャロン・ペイジ

盲目の公爵と娼婦のロマンス。 ヒロインは不幸な境遇で娼婦になってしまったけれど、純粋で心の優しい女性です。この作者にしては、とても好感のもてるヒロインでした。なんとなくA・キャンベルの「誘惑は愛の~」と似ている気もするけど、今作のヒロインの…

禁断のワルツをあなたと ダイアン・ファー

古風な雰囲気のロマンス。 この作者のデビュー作だそうで、原著は1999年の刊行だけど、特に有名な作家でもなさそうなのに10年以上前のこの作品をどうして今頃翻訳したのかしら。 ストーリーは、伯爵の跡継ぎで、爵位の存続のために大して好きでもない女性と…