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ロマンス小説の感想

気高き心は海を越えて キャット・マーティン

気高き心は海を越えて (mirabooks) Heart of Honor (The Heart Trilogy Book 1) (English Edition)

 

Heart Trilogy 1作目。  北欧のバイキングの末裔で、囚われてサーカスの見世物にされていたヒーローと英国貴族の令嬢のロマンス。異国情緒があって波瀾万丈の展開ですが、やっぱり設定が突飛すぎていまいち現実味が感じられないなあ。バイキングの彼のことは愛しているけれど、やっぱり彼の文化に溶け込むのは無理という、ヒロインの異文化無理解(?)はある意味現実的でしたが。  自ら記事を書いて新聞を発行している先進的なヒロインが、革新的な論調のせいでトラブルに巻き込まれたり、いつもながら盛りだくさんな内容で退屈はしません。ありきたりでない奇抜な設定の話を書こうという作者の意欲はわかります。やや無理のあるストーリーを強引にまとめたという印象はありますが、バイキングのヒーローなんて珍しいので、普通のリージェンシーに飽きて、変わった話が読みたいときには良いかと思います。でも私はこれよりも「花嫁の首飾り」シリーズのほうが好きだな。