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ロマンス小説の感想

愛は消せない炎のように ローラ・リー

愛は消せない炎のように (マグノリアロマンス) Live Wire: A Novel (Elite Ops Series Book 7) (English Edition)

 

エリート作戦部隊シリーズ最終話。  1作目から部隊を統率してきた司令官のジョーダンが主役なので期待していたけれど、いつもどおりで最終作の割には特別な盛り上がりはなかったように思いました。(エピローグではメンバーが全員集合してましたが。)ジョーダンのキャラクターも、年齢設定は高めのはずなのにシリーズのこれまでのヒーロー達と似たような感じで、若者のように下半身を暴走させていました。まあ、そういう趣旨(?)の小説なので、そこは別に良いのですが、ヒロインのテイヤが壮絶な人生を歩んできた女性なのに対して、ジョーダンのほうは、いまひとつキャラクターが浅いような・・・。十代の頃の恋人の裏切りをずっと根に持って愛を信じないというのも少し説得力に欠ける気がするし、司令官なのだからもうちょっと貫禄を感じられるようなキャラクターにしてほしかったかな。でもあまりに渋いヒーローでこの内容だとエロおやじみたいになっちゃうから、こういう風にあまり年齢を感じさせない描き方で良かったのかもしれません。  このシリーズは単独で見れば、どれもそれなりに面白いと思うのですが、内容がワンパターンなのでずっと読んでいたら少し飽きてきました。今作は、1作目の「禁じられた熱情」に次ぐ厚さで、途中やや長く感じることもありましたが、シリーズの中では面白かったほうだと思います。それにしてもジョーダンがアイルランドに城も所有している大金持ちだったというのは驚き。(これまでにそんな話出てきたっけ?)ひょっとして、作者はそのうちマローン家の祖先の話でも書くつもりなのかしら?