L0VE DRUNK

ロマンス小説の感想

時のかなたの恋人 ジュード・デヴロー 他

時のかなたの恋人 (新潮文庫 テ 19-1) A Knight in Shining Armor (The Montgomery/Taggert Family Book 15) (English Edition)

 

タイムトラベル・ロマンスの傑作。  この作者の代表作だそうで確かにとても面白かったです。現代人のヒロインが中世でヒーローの命を救うために奔走するという、タイムトラベルものの醍醐味が堪能できるストーリーで、キャラクターの描き方も巧い。優秀な姉を持ち劣等感に苛まれていて、しょうもない男に惚れてばかりいたヒロインが、ヒーローと出会って成長していくのが良かったです。中世から現代にやってきたヒーローのカルチャーショックに笑わせられ、歴史を変えるためのヒロインの奮闘にハラハラし、時代を超えたロマンスに切なくなる、盛りだくさんな内容で退屈する暇のないよく出来たストーリーでした。中世の生活がリアルに描かれていて読み物としての格を上げていると思います。読んで損はない傑作ですね。

 

 

危ない恋人 (ハーレクイン・アフロディーテ)

その他、最近読んだ本の簡単な感想。 危ない恋人 ジェニファー・クルージー  かなり笑えるコメディ調のロマンス。会話が面白くて読むのがあっという間でした。この作者のハーレクイン作品は長編と比べるとイマイチだと思っていたけど、これは良かった。中年の危機で迷走中の刑事のヒーローが、ちょっと天然ボケのヒロインに首ったけになるのが楽しかったです。

 

黄昏に生まれたから (ヴィレッジブックス F ハ 2-1)

黄昏に生まれたから リンダ・ハワード  ヒロインは霊能力者の画家で幽霊が見えたりする。超能力系の話は苦手だなあと思いながらも読み始めたらやめられない。胡散臭い設定なのに気づけば話に引き込まれてました。流石はリンダ・ハワード。夢遊病のように夜中に起き出して眠ったまま殺人現場の絵を描いた後、強烈な寒気に襲われているヒロインのところへ駆けつけて彼女を温めるヒーローが素敵に悩ましくてドキドキしました。

 

ひそやかな誓い (ハーレクイン・ヒストリカル 102)

ひそやかな誓い ゲイル・ウィルソン  波瀾万丈な展開で面白かった。ハーレクイン・ヒストリカルにしては少し重めの作風のアクション調ロマンスが新鮮で良かったです。悪役がとことん邪悪で強烈でした。