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ロマンス小説の感想

赤毛の乙女と嘘つきな公爵 ジョアンナ・リンジー

赤毛の乙女と嘘つきな公爵 (ラズベリーブックス) Man of My Dreams (Sherring Cross Book 1) (English Edition)

 

赤毛は気が強くて癇癪持ち。  赤毛の美人でお転婆なヒロインが近所の伯爵夫人にバカにされたのが悔しくて、見返すために公爵夫人になることにした・・・と言うと何だかバカバカしく聞こえますが、なかなか面白かったです。  どんな男性も恋に落ちる絶世の美女のヒロインが「どうせ爵位目当て結婚なんてさもしい真似をするなら、大物を狙うわ。」なんて言ったら嫌な女だと思われそうですが、そんな発言をしても憎めない可愛いヒロインなのでした。友達思いの彼女には仲の良い親友がいるのですが、これがとても良いコンビで、2人のガールズトークが楽しかったです。独り言を言う癖があるヒロインのつぶやきがこれまた一人ボケツッコミみたいで面白い。自分の美貌を"呪われた顔"と言ったりする彼女の自虐的な発言が笑えるのです。  事情があって、公爵なのに馬の調教師のふりをして、ヒロインの家の厩舎で働くことになったヒーローは、美人のヒロインに惹きつけられてつい彼女にちょっかいを出してしまうのですが、ヒロインのほうも調教師のくせにエラそうなヒーローにムッとしながらもハンサムな彼に思わずよろめいてしまうのです。文句を言いながらもお互いに引き寄せられて離れていられない2人のドタバタコメディ風のロマンスが楽しい1冊でした。