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ロマンス小説の感想

事件記者キャット 疑惑の連鎖  パメラ・クレア

事件記者キャット 疑惑の連鎖 (ヴィレッジブックス) Naked Edge (An I-Team Novel Book 4) (English Edition)

 

ナバホ族の血を引くヒロイン。  この事件記者Iチームのシリーズは大好きで新作が出るたびに読んでいますが、今作も期待を裏切らない面白さでした。自身も昔記者だったという作者による新聞社の描写がとてもリアルだし、サスペンスも興味深いテーマをよくリサーチして書いてあってとても面白いです。それでいて硬派な感じではなく、ロマンスはねっちょり濃厚で、初めてこのシリーズの1作目を読んだ時には、タイトルとあらすじからもっと硬派なサスペンスだと思っていたのに、意外にもとてもHotな内容で驚いた覚えがあります。私の中ではP・クレアはL・M・ライス、シャノン・マッケナに次いでHotなロマンティックサスペンスを書く作家という印象です。  今作のヒロインは原住民と白人のハーフで、保守的な恋愛観を持ち純粋で初心なところが可愛い女性で、ヒーローがメロメロになってしまうのも頷けます。作者が原住民の文化についてもわかりやすく書いてくれているからヒロインのバックグラウンドにも説得力があって共感できました。ヒーローは前作にも出てきたパークレンジャーで、ロッククライミングの描写がとてもカッコ良くて惚れ惚れしてしまう素敵な男性です。気の毒な過去のせいで愛を信じられなくなっている彼の前にヒロインが現れて、少しずつ彼の心の壁を崩していくのです。熱~いロマンスの合間にドキドキのサスペンスが展開し最後まで目が離せませんでした。次作も楽しみだなあ。