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ロマンス小説の感想

魔法使いにキスを シャンナ・スウェンドソン

魔法使いにキスを (創元推理文庫) Kiss and Spell (English Edition)

 

約1年半ぶりの新作。  ヒロインのニューヨークでのOLライフに魔法の要素を加えた、ファンタジー風チックリット(?)というのが珍しくて面白いお気に入りのシリーズなのですが、だんだん会社でのエピソードが減ってファンタジー要素が強くなってきているような気が・・。それでも今作も楽しく一気読みしました。ロマンスはシリーズも7作目となり2人の関係も安定してきているから、何か目新しいことが起きるのを期待していましたが、なるほど、魔法をかけられて別世界で別の人生を与えられた2人が、それでも魔法に逆らってお互いを見つけるという展開がとてもロマンティックで良かったです。トム・クルーズの映画「オブリビオン」なんかもそうだけど、記憶を変えられてもやっぱり愛は強し!というストーリーにはグッとくるわよね。  エルフの世界に閉じ込められて、そこからの脱出作戦が今作のテーマ、シリーズを通してだんだん逞しくなってきたヒロインが大活躍でした。まだまだ続いてほしいシリーズだけど、次作はあるのかしら?